POSTED／2025.04.04

デザインを制作する上でコンセプト設計が大事

こんにちはグッドコミュニケーションズの「さいとう」です。

ブランドマネジャーとして、お客様の課題解決に挑み、
共に悩み、考え、そして最後に一緒に喜べる良き伴走者でありたいと思っています。

先日、スーパーで「絶対に買わない！」と決めていたポテチを、夜のテンションで
カゴに入れてしまった自分を叱っていたところ、ふと、こんなことを思いました。
「何かを選ぶときって、ちゃんと理由がないとブレるなぁ」と。

今日は「デザインを制作する上でコンセプト設計が大事」
というテーマでお話ししてみたいと思います。

見た目だけじゃ、伝わらない

例えば「かっこいいロゴを作ってほしい」と言われたとします。
その場では「いいですね！」と答えるかもしれませんが、
実際に制作を進めていくと、どこかフワッとしてくる瞬間が出てきます。

なぜなら、「かっこいい」の基準が人によって違うから。

「シンプルで洗練されたもの」をかっこいいと感じる人もいれば、
「派手で目を引くデザイン」をかっこいいと思う人もいます。

ここで必要なのが、「コンセプト」です。

コンセプトがあると、選ぶ基準が生まれる

たとえば、僕が以前に参加した友人の結婚式の二次会。
ただの食事会かな？と思っていたら、招待状にこんな一文が。

「次の幸せなカップルが生まれるような夜に」

このコンセプトを元に、会場はロマンチックな夜景の見えるバー、
ドレスコードは「ちょっといい感じの服」、参加者全員に
「誰かを紹介してねカード」が配られました。

結果、出会いを意識した楽しい雰囲気になって、
実際にその後付き合い始めたカップルもいたんです（ほんとに！）。

企業も、同じです。

会社のロゴやパンフレット、ウェブサイトを作るとき。
「見た目がかっこいい」だけでは、競合との差別化にはなりません。

たとえば、自社の強みが「地域密着」と「丁寧な対応」だとしましょう。

それなのに、スタイリッシュすぎて冷たく見えるデザインだったら、
見る人にその良さが伝わらないかもしれません。

逆に、温かみのある色合いと、柔らかいフォントを使えば、
「この会社、ちゃんと話を聞いてくれそう」と感じてもらえる。

つまり、自社が「どう見られたいか」「どんな価値を届けたいか」を明確にすることで、
デザインの方向性も自然と定まってくるのです。

実際にあったお話

以前、あるお客様のコーポレートサイトのリニューアルをお手伝いしました。

最初は「とにかくかっこいいデザインにしたい」とご希望だったのですが、
ヒアリングを重ねていくうちに見えてきたのは、お客様自身が一番大切にしていたのは
「誠実な仕事ぶり」でした。

そこで、「まじめだけど堅すぎない」「信頼される親しみやすさ」というコンセプトを設け、
トーンや色味、コピー、写真の雰囲気を統一。

公開後、「会社の空気がちゃんと伝わるようになった」と言っていただけたときは、
本当に嬉しかったですね。

デザインは表現であり「伝える手段」です。
その根っこにある「何を伝えたいか」＝コンセプトがないと、
どれだけデザインが美しくても、伝わるべき想いは届きません。

だからこそ、デザインを始める前に、じっくりと自社のことを見つめ直す。

そこから一緒に整理していく時間こそが、実は一番大切なんです。

本日もここまでお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、また！