POSTED／2023.12.20

情緒的価値を言語化してみるといいかも。

こんにちはグッドコミュニケーションズの斉藤です。
デザイン会社のディレクターとしてお客様の課題解決
に挑みともに考え、悩み、苦しみ、そして
最後に一緒に喜べる良き伴走者でありたいと思っています。


今日は、「情緒的価値を言語化してみるといいかも。」
というテーマでお話ししてみたいと思います。

情緒的価値と機能的価値とは？

情緒的価値と機能的価値は、私たちの判断や意思決定において異なる役割を果たします。
機能的な価値は、物事の実用性や効果に焦点を当てます。これは、物事が目標や目的を
達成するためにどれだけ役立つか、効率的に機能するかに関連します。例えば、
製品の機能的価値は、その製品が提供する機能や性能によって評価されます。

一方で、情緒的な価値は感情や心の側面に関連するものです。抽象的で個人的な
満足感や幸福感、人間関係から生まれる豊かな体験に関連します。これは、個人の
感情や心の豊かさに影響を与えます。例えば、製品やサービスの場合、情緒的価値は
その製品が顧客に与える快適さや愉しさ、満足感に関連します。

バランスが大事

この両者は異なる観点から捉えられますが、実際にはバランスが重要です。機能的な
側面が目に見える利益や効果をもたらす一方で、情緒的な側面は個人の感情や心の
充足感を築く上で欠かせないものです。商品やサービスが優れた機能を持っていても、
それが顧客の感情や満足感に訴えかけなければ、真の価値を提供できているとは言えません。
情緒的な満足や喜びを提供することで、商品やサービスは人々の生活に深い意味を
持たせることができるのです。


ここまでは、機能的価値と情緒的価値について説明してきましたが、
今日の本題でもあります、「情緒的価値を言語化する大事さ」について
深掘りしていきます。

情緒的価値を言語化することが大事

情緒的価値を言語化するのは、機能的な価値を言語化するよりも難しい面があります。
言葉で情緒を正確に表現するのは、その多様性や個人の経験による差異からくる
複雑さゆえです。例えば、「喜び」という言葉には多くのニュアンスが含まれますが、
それらを全て的確に表現することは容易ではありません。

しかし、情緒的な価値を言語化することは極めて重要です。企業や個人が自身の
情緒的な価値を理解し、言語化することは、情報発信やコミュニケーションに
おいて非常に有益です。自社の情緒的な魅力を明確に伝えることで、顧客や
パートナーとの関係を強化し、ブランドイメージをより鮮明にすることができます。

機能的な価値を伝えるのは比較的容易です。製品やサービスの機能性、性能、
効果などは具体的に示すことができます。しかし、情緒的な魅力や価値は抽象的であり、
言葉だけでは完全には表現できないこともあります。それでも、情緒的な側面を明確に
理解し、言葉で表現することで、自社の特徴をより深く理解してもらえると思います。

例えば、スターバックスは、単にコーヒーを販売するだけではなく、人々が日常の
忙しさから離れ、くつろげる場所を提供しています。店内の落ち着いた雰囲気や
心地よい音楽は、来店する人々に安らぎを与えます。一杯のコーヒーを飲みながら、
リラックスした時間を過ごすことができ、そのひとときが日常の喧騒から離れた、
贅沢な瞬間となります。

この情緒的価値を言語化してみると、「くつろぎと居心地の良さ」「人とのつながり」
そして「社会への貢献」といった情緒的な言語が生まれます。

これらの情緒的価値がスターバックスのブランド価値を形作っています。

今回のまとめ

まずは、情緒的価値と機能的価値は、ビジネスにおいて重要な要素です。両者のバランスを理解し、
顧客やパートナーとの関係構築に活かすことで、ブランド価値の向上につながることでしょう。

そして、情緒的魅力を伝えることで、製品やサービスが提供する体験をより深く、
魅力的に伝えることが可能になります。

なので情緒的価値をぜひ言語化してみて下さい。