コンセプト設計が大事。ここがブレると全部崩れる

ブランド作りのお手伝いをさせていただいていますが、
コンセプト設計の重要性を改めて感じています。

コンセプト設計がしっかりしていないと、様々な部分で
ブレが生じてきます。

そのブレは、採用のミスマッチを引き起こしたり、デザインの
統一感を欠いたりと、ビジネスに悪影響を与えることがあります。

なぜコンセプト設計が重要なのか

現代のビジネス環境では、どんなに美味しいカレーを提供する
お店であっても、その事実だけでは繁盛しないことがあります。

その理由の一つが、明確な「コンセプト設計」が欠けているからです。

例えば、「カレーで世界中の人を幸せにする」というビジョンを
掲げたカレー屋さんを考えてみましょう。

このビジョンのもと、どのようなお店づくりを展開するのかは、
全てコンセプトにかかっています。

お店のデザイン、メニュー、接客態度、さらにはマーケティング
戦略まで、全ての要素がコンセプトに基づいて設計されるべきです。

スターバックスの例を見てみましょう。スターバックスは単に
コーヒーを売るのではなく、「第3の場所」を提供することを
コンセプトにしています。アメリカにおいて、第1の場所である
家庭や第2の場所である職場は競争や責任感が強い環境です。

そこで、スターバックスは、こうした人々がリラックスできる
「第3の場所」を提供することを目的としています。この明確な
コンセプトがあるからこそ、どの店舗も一貫した体験を提供し、
お客様に愛され続けていると感じます。

コンセプト設計のメリット

1.一貫性の維持
コンセプトがしっかりしていれば、ウェブサイト、SNS、アプリ、
電話対応、商品など、お客様が触れる全てのタッチポイントで
一貫性を保つことができます。

これにより、ブランドのイメージが崩れることなく、お客様に
信頼される存在となります。

2.意思決定が容易
コンセプトが明確であれば、どのような決定を下すべきか迷う
ことが少なくなります。

例えば、新商品を開発する際にも、コンセプトに基づいて判断
することで、方向性がブレることなく進めることができます。

3.ブランド力の向上
一貫性のあるメッセージを発信し続けることで、ブランド力が
向上します。

お客様は、何を期待すべきかが明確になり、リピーターやファ
ンを増やすことができます。

コンセプトの深掘り

しかし、コンセプトはあるものの、なぜかしっくりこない
という場合もあるでしょう。その場合、コンセプトが「フワッ」
としている可能性があります。


そんなときは、以下のステップを試してみてください。

1.「なぜ」を問いかける
自分たちのビジョンやミッションに対して、「なぜこれをやるのか」
「なぜこれが重要なのか」と問いかけてみましょう。

深掘りすることで、より具体的なコンセプトが見えてくるはずです。

2.具体例を挙げる
コンセプトを具体的な事例やシナリオで考えてみましょう。
例えば、「お客様が初めて来店したとき、どのような体験を
提供したいのか」をイメージしてみると、具体的なアイデア
が浮かびやすくなります。


3.フィードバックを得る
チームや顧客からフィードバックをもらいましょう。
第三者の視点で意見を聞くことで、より具体的で現実的な
コンセプトに磨きをかけることができます。

コンセプト設計がしっかりしていれば、ビジネスの方向性が
ぶれることなく、一貫したメッセージを発信し続けることができます。

その結果、顧客に愛されるブランドを築くことができるのです。

ぜひ、コンセプトを明確にし、その重要性を再認識してみてください。